二重窓リフォームをするには?費用相場・メリット・デメリットを徹底解説
- 4月24日
- 読了時間: 10分
「冬になると窓際が寒い」「結露がひどくてカビが気になる」「道路の騒音をなんとかしたい」。そうした悩みを抱えていませんか。住宅の熱の出入りのうち約50〜70%は窓が原因といわれていて、窓の断熱性能を上げれば住まいの快適さは大きく変わります。
そこで注目されているのが二重窓(内窓)のリフォームです。既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付けるだけで、断熱・防音・結露防止・防犯など多くの効果を得られるでしょう。
本記事ではそんな二重窓リフォームの費用相場から後悔しないためのポイントまで徹底的に解説します。
二重窓(内窓)リフォームとは?
まずは二重窓リフォームの基本を押さえましょう。初めての方でもわかりやすいようにご説明いたします。
二重窓(内窓・インナーサッシ)の仕組みと構造
二重窓とは今ある窓の室内側にもう一枚窓を新たに設置したものです。「内窓」や「インナーサッシ」とも呼ばれ、外窓と内窓の間に空気の層が生まれる構造になっています。この空気層が断熱材の役割を果たし、外気温の影響を受けにくくするのが最大の特徴でしょう。
内窓のフレームには樹脂素材が使われるのが一般的です。アルミに比べて熱を伝えにくい性質があるため、サッシ部分からの熱の出入りも効果的に抑えられます。
二重窓とペアガラス(複層ガラス)の違い
二重窓と混同されやすいものに「ペアガラス(複層ガラス)」があります。しかし両者はまったくの別物です。
ペアガラスとは2枚のガラスの間に空気層を挟んだ一枚の窓ガラスを指します。窓枠は1つだけでガラス部分のみが二重構造です。一方の二重窓は窓枠ごと2つ設置される構造になります。
断熱性能や防音性能の面では二重窓のほうが高い効果を発揮するでしょう。ペアガラスだけでは遮音性があまり変わらないケースもあるため、目的に応じた正しい選択が大切です。
二重窓リフォームが注目されている理由
エネルギー価格の高騰を背景に住宅の省エネニーズが急速に高まっています。国も「住宅省エネキャンペーン」を通じて窓の断熱リフォームを推進しており、手厚い補助金制度が整備されました。
さらに2026年度も補助金事業の継続が発表されており、二重窓リフォームを検討するには絶好のタイミングでしょう。光熱費の削減と住環境の向上を同時に実現できる点が支持されている理由です。
二重窓リフォームの6つのメリット・効果
二重窓を設置することで得られるメリットは多岐にわたります。代表的な6つの効果をご紹介しましょう。
断熱性の向上
最大のメリットは断熱性能の向上です。外窓と内窓の間にできる空気層が熱の移動を遮断し、冬は室内の暖かさを逃がしません。夏場も外からの熱気が伝わりにくくなり冷房の効きが改善されます。Low-E複層ガラスを組み合わせるとさらに高い遮熱・断熱効果を得られるでしょう。
結露の軽減
冬場の悩みで多いのが窓の結露です。放置するとカビやダニの原因となり健康への悪影響が懸念されます。
二重窓を設置すると外窓と内窓の間に温度差の緩衝帯ができるため、室内側のガラスに結露が発生しにくくなります。毎朝の結露拭きが軽減されるのは大きな生活改善といえるでしょう。
防音・遮音効果
外窓と内窓の間の空気層と高い気密性によって外部の騒音を約15dB低減できるとされています。人間の耳は10dB下がると音が半分に減ったように感じるため、体感的な防音効果は非常に大きいでしょう。
光熱費の削減
断熱性が高まると冷暖房効率が向上し光熱費の削減につながります。LIXILの公式データによるとインプラスの設置で毎月約1,880円の節約効果が示されました。年間に換算すると約2万円以上の節約になり、長期的に見れば設置費用の回収も十分に見込めるでしょう。
防犯性の向上
窓が二重になると侵入に時間がかかるため犯行をあきらめさせる抑止効果が期待できます。安全な合わせガラスを選べば「こじ破り」や「打ち破り」への対策にもなるでしょう。物理的にも心理的にも防犯性が高まるのです。
UVカット・日差し対策
UVカット機能付きのガラスを選べば紫外線を大幅にカットし、家具やフローリングの日焼けを防げます。強い西日に悩むお部屋にも効果的で、遮熱タイプのLow-Eガラスなら室温上昇の抑制にもつながるでしょう。
二重窓リフォームのデメリット・後悔しやすいポイント
メリットの多い二重窓ですが事前にデメリットも把握しておくことが重要です。
窓の開閉が二度手間になる
窓が2枚になるため換気やベランダへの出入りで開閉の手間が増えます。とくに掃き出し窓では洗濯物を干すたびに2回の操作が必要です。ただし日常的に出入りしない窓であればストレスは少ないでしょう。設置する窓の優先順位を考慮することが大切になります。
掃除の手間が増える
窓が2枚になれば掃除の箇所も増えるのは避けられません。外窓と内窓の間のスペースにはホコリが溜まりやすく、定期的なお手入れが必要です。
部屋がやや狭くなる
内窓を設置すると窓枠の分だけ室内側に出っ張りが生じます。掃き出し窓の場合は約7cmほどになることもあるでしょう。内窓の枠カラーを壁と同系色にすることで視覚的な圧迫感は軽減できます。
期待した効果が得られないケースとその原因
「二重窓にしたのに効果を感じられない」ということもゼロではありません。原因を理解しておくことで失敗を防げるでしょう。
ガラスの種類選びを間違えた場合
コスト重視で性能の低いガラスを選ぶと期待した断熱効果を得にくくなります。防音目的なのに断熱仕様のガラスを選んでしまう失敗もあるでしょう。目的に合ったガラスを選定することが不可欠です。
施工不良・隙間が残っている場合
内窓はmm単位の精度で採寸・施工する必要があります。施工精度が低く隙間が残ると冷気や音が侵入してしまうのです。
二重窓リフォームの費用相場
二重窓リフォームを検討するうえで最も気になるのは費用でしょう。窓の種類やサイズ別の目安をご紹介いたします。
窓のサイズ別の費用目安(小窓・腰高窓・掃き出し窓)
二重窓リフォームの費用は窓のサイズで大きく変わります。キッチンや浴室の小窓は1箇所あたり約4〜6万円が相場です。リビングの腰高窓は約5〜7万円、ベランダに面した掃き出し窓は約8〜12万円が目安でしょう。
ガラスの種類による費用の違い
単板ガラスが最も安価ですが断熱性能は限定的です。複層ガラスやLow-E複層ガラスは費用が上がる一方で高い断熱・遮熱効果を得られます。防音合わせガラスや真空ガラスはさらに高性能で、その分コストも上がるでしょう。
費用を抑えるポイント
予算が限られている場合はすべての窓を一度にリフォームする必要はありません。北向きや面積の大きい窓から優先的に施工すると効果を実感しやすいでしょう。複数の窓をまとめて工事することで補助金の申請要件も満たしやすくなります。
二重窓リフォームで使える補助金・助成金制度
二重窓リフォームにはさまざまな補助金制度が用意されています。2026年度の最新情報をもとにご紹介しましょう。
先進的窓リノベ2026事業
環境省の「先進的窓リノベ2026事業」は窓の断熱リフォームに対する手厚い補助金制度です。2025年度から補助額上限が200万円から100万円に引き下げられました。また内窓の「Aグレード」が補助対象外となりSグレード以上の性能が必要になっています。
みらいエコ住宅2026事業(旧:子育てグリーン住宅支援事業)
国土交通省の「みらいエコ住宅2026事業」も二重窓リフォームに活用できる制度です。ただし窓のリフォーム単独では申請できず他のリフォーム工事との組み合わせが条件になります。子育て世帯や若者夫婦世帯には補助額の引き上げ要件が用意されているため、該当する方はぜひ確認してみてください。
既存住宅における断熱リフォーム支援事業
経済産業省管轄の「断熱リノベ」は住宅全体の断熱改修を支援する制度です。「トータル断熱」と「居間だけ断熱」の2コースがあり窓の改修も対象になります。公募期間が限定されるため最新スケジュールを確認しておくことが重要でしょう。
自治体独自の補助金の調べ方
国の制度とは別に各自治体でも独自の補助金を設けている場合があります。「お住まいの自治体名+二重窓+補助金」で検索すると見つけやすいでしょう。東京都の「クール・ネット東京」のように国の補助金と併用できる制度もあるため見逃さないようにしてください。
二重窓リフォームの施工の流れ
「大がかりな工事では」と心配される方もいるかもしれません。しかし二重窓リフォームは手軽で住みながらの施工が可能です。
現地調査・採寸
専門スタッフがご自宅に伺い、窓のサイズをmm単位で正確に計測します。内窓はオーダーメイドで製作するため採寸精度が仕上がりの品質に直結するのです。
プラン提案・見積もり・補助金シミュレーション
採寸データをもとに最適なプランと正式見積もりを作成します。補助金の適用シミュレーションもあわせて行い、実質的な自己負担額の目安を事前に把握できるでしょう。
施工当日の作業
既存の窓枠に内窓用の枠を取り付け、窓をはめ込み建付けを調整します。壁を壊す必要がなく室内を汚しません。家全体の施工でも1日で完了するケースが多いでしょう。完了後は開閉の動作確認を行い、万が一の不具合にも即対応してもらえます。
二重窓リフォームの注意点
二重窓リフォームは戸建てでもマンションでも施工可能です。それぞれの注意点を確認しておきましょう。
戸建て住宅のチェックポイント
戸建て住宅では窓リフォームの制約は基本的に少ないでしょう。ただし築年数が経った住宅では窓枠の歪みが生じている場合があり、内窓を直角に取り付けるための調整が必要になることもあります。
マンション・集合住宅の注意点
マンションでも施工は可能ですが集合住宅ならではの確認事項があります。
管理規約・管理組合への事前確認
マンションの窓は「共用部」に該当する場合があり管理規約でリフォームが制限されることもあります。工事に取りかかる前に必ず管理組合へ確認を取ってください。一般的に窓の内側は「専有部」として扱われるケースが多いものの、規約によって条件が異なるため事前確認を怠らないようにしましょう。
二重窓リフォームで後悔しないためのポイント
せっかくのリフォームで後悔しないために押さえておきたいポイントをまとめました。
リフォームの目的を明確にしてガラスを選ぶ
断熱か防音か防犯か、目的を明確にすることが第一歩です。目的に合わないガラスでは期待した効果を得られないでしょう。
効果が高い窓から優先的に設置する
面積が大きい窓や北向きの窓から施工すると効果を実感しやすくなります。1部屋単位でまとめて施工するのもコスト面で賢い方法でしょう。
複数業者から相見積もりを取る
2〜3社から見積もりを取って比較検討することで適正価格を把握できます。ただし、値段だけでなく、施工内容や対応力などを総合的に判断して業者を選ぶようにしましょう。
二重窓リフォームに関するよくある質問
ここでは、二重窓リフォームにおいてよく寄せられるご質問にお答えいたします。
賃貸でも二重窓リフォームはできますか?
大家さんや管理会社からの許可が必要です。退去時に原状回復を求められる場合もあるため事前相談をおすすめいたします。
DIYで取り付けられますか?
簡易キットは市販されていますが、本格的な内窓はmm単位の採寸精度が求められます。効果と耐久性を考えると専門業者への依頼が安心でしょう。
換気はどうなりますか?
内窓を閉めた状態では換気しにくくなるのは事実です。ただしインプラスには換気口を追加できるオプションがあり、閉めたままでも通気が可能でしょう。
二重窓リフォームは窓のプロへ相談しよう
二重窓リフォームは断熱・防音・結露防止・防犯・光熱費削減と、住まいの快適性を多方面から向上させる効果的なリフォームです。補助金を活用すれば費用負担も軽減でき、1窓約60分のスピード施工で住みながら実施できます。
ただし満足度の高い仕上がりには正しいガラス選びと精度の高い施工が欠かせません。株式会社繋仁工業はLIXIL協力施工店として窓の断熱リフォームに豊富な実績を持つ専門業者です。
「我が家の窓にはどんな内窓が合うのだろう」「依頼すると合計いくらになるのだろう」といった疑問がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。窓のプロが最適なプランをご提案いたします。



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